元留学生インタビュー 1回目(椙浦日吉丸君)

2014年10月~2015年4月までブラジル留学をしていた椙浦(すぎうら)君に弊社代表の土井が留学についてインタビューを行いました。実際にブラジル留学をした生の声をお届けします。

簡単な経歴も入れて、初めに自己紹介をおねがいします。

わかりました。名前は椙浦日吉丸(すぎうらひよしまる)です。ずっとサッカーをやってたんですけど、小中まで愛知県のチームでやっていて、高校は兵庫県の高校を卒業して、半年間だけJFLのチームに練習生みたいな感じで行って、そこからブラジルに行った形です。

今はKOBAスポーツエンターテイメントっていう会社で体幹バランストレーナーとして、ジュニアからトップアスリートまでトレーニングを指導してます。(2022年8月18日時点)

ブラジルにはどれくらい行ってたんだっけ?

ブラジルは半年、行きました。

どこのチームに行きました?

最初はジャバクアラ。2つ目がサンタヒッテンセ。3つ目がイトゥアーノですね。3チームいきましたね。2ヶ月づつです。

自分の今やっている仕事内容(セカンドキャリア)は何をやってるの?

今やってる仕事は、パーソナルトレーニングが主なんですけど、小学生から大人一般の方まで、基本的にはアスリートの機能向上、体のキレを出して体幹の安定性を作ったりとか、あとは一般の人だったら、腰痛の予防とか、けがの予防をしながらの体作りのお手伝いをしています。

代表の木場克己がサッカーのオリンピック選手とか代表選手の専属のトレーナーだったので、そのメソッドを基にして色んなアスリートを指導したりとか、後は外部指導があるので、そういう出張に行ってチームにトレーニングを教えに行ったり、地方でイベントやったりとか、あとはKOBAスポーツエンターテイメントのKOBAトレのライセンスがあって、それの講師もマスターコースまで全部、講師ができるんでその講師をやったりとかです。

他に八王子にあるトレーナを育成している専門学校と新潟の柔道整復師の育成をしている学校に授業のカリキュラムの一環として、そのKOBAトレのライセンスが組み込まれています。それの非常勤講師に行ったりとか、あとはうちのYOUTUBEをやってるんで、それのYOUTUBEのモデルやったりとか色々です。

これから独立して自分でやっていくっていう感じなんだ?

そうですね。自分でKOBAトレのメソッドを生かしながら、地元が愛知なんで1回愛知に帰るんですけど、ボートレーサーを目指しながら、拠点の愛知で全国各地のサッカーチームとかに出向いて指導したりとか、そんな風に考えてます。

ブラジル留学の話をしていきたいんだけれども、なぜブラジルという選択肢を選んだの?

中学校の時のチームが結構サッカースタイル的にも個人技を重視してて、南米系のプレイスタイルがモットーのチームだったんですけど、いつか海外に行くんだったら、南米に行きたいっていう風に思っていました。

僕の中で第1希望がブラジルで第2希望がアルゼンチンっていう風に思ったんですけど、いろいろ話を聞いていくうちに、やっぱりブラジルに行って、自分がどれぐらい通用するのかっていうのをチャレンジしたいと思いブラジルにしました。

行った期間は?

期間は半年です。2014年の10月から2015年の4月。

所属クラブを移動しながらジャバクアラ、サンタヒッテンセ、イトゥアーノと行ったんだね。

ブラジルでの1日の流れはどんな感じなの?

チームによって違うのですが、ジャバクアラの時、平日の午前中は練習みたいな感じで午後練習の時もあったんですけど、基本的には午後は自分達で何かトレーニング、ボール蹴ったりとか、グラウンド周りを走ったりとかそういう感じで過ごしてました。

練習が週5日、土日はもう基本オフなんで、ブラジル人とか他の留学生と一緒にビーチに行って遊んでました。みんなでボール蹴ったりして。

ジャバクアラは海のすぐ近くだもんね。

基本的にシーズンの初めは2部練(午前・午後)もあるとは思うんだけど、週に1、2回フィジカル練習もやるパターンなのかな?

そうですね。何回かフィジカルもありました。

食べ物とか何か苦手な物はあったのかな?

食べ物はですね。サンタヒッテンセの時が凄い印象に残ってるんですけど、ジャバクアラもイトゥアーノもご飯良かったんですよ。フェジョンと野菜とお肉とジュースが出てきて、結構しっかりしてたんですけど、サンタヒッテンセではプレートに御飯とフェジョンとサラダもトマト1切れとか肉とかカラブレーザー(ソーセージ)が半分ぐらいしかないんですよ笑

練習終わって帰って早い者順で具財配られるんで、最後の方になると、もう全然ないんですよ。フェジョンしかないみたいで、その時はちょっときついなって思いましたけど、それをとにかく食べるしかないんで、フェジョンをもりもり食べてました。後は早く寮に帰って、おかずを確保するようにしました笑

なるほど、イトゥアーノは全然しっかりしてたよね?

イトゥアーノはめちゃめちゃいいですね。イトゥアーノはしっかりごはんでて。ラザニヤも出たし、お肉も出て、スープとかもコーンスープみたいな日本人の好きなスープとか野菜もしっかりしてたんで、フルーツも常に置いてあるんで、好きな時に行って食べて全然良かったです。

食べ物は肉とか特にフェジョンは全然大丈夫だった?

フェジョンにもおいしい、不味いありましたけど、僕は全然嫌ではなかったですね。

ブラジルのまずいとか量が少ないは別として、ブラジル料理自体は大体皆抵抗なく食べてたのかな?

食べてましたよ。ほとんど問題なく食べました。

ちなみに食べ物で一番好きだったものは何だった?

アサイー(アマゾン原産のヤシ科の果実)のジェラートが数百円高くても500円ぐらいであるんですよ。300mlとか500mlとかの透明なバーベキューに使うようなプラスチックのカップにジェラートを入れてくれて、更にトッピングがあって練乳とかイチゴとかバナナとか色々あるんですけど、それを自分で好きなのをトッピングして食べるっていうのがすごい安くて美味しかったですね。それが僕の中てブラジルでの一番の楽しみでした。

逆にこれはダメだった食べ物はあった?

ありました。マヨネーズとケチャップですね。何か酸っぱいというか。これ食べて大丈夫なのって思ったぐらいマヨネーズとケチャップが駄目でしたね。

これは自分が知っているか分からないけれど、留学費用はどのくらいだったのかな?

僕が聞いたのは半年150 万円(当時のレートで)ぐらいだった気がします。

それってコストパフォーマンス的にはどうだったのかな?

親が払ってくれたんで何とも言えないですけど。でも全然高くはないかなっていうところですかね。

そうすると結局ブラジルへは行ってよかった?

それは間違いないです。

全然知らない国に行くのだから良いことばかりじゃなかったでしょう。結構大変な部分とかもあったのではないか?

ありましたね。。

そうですね、色々あってどれがっていうのが難しいのですが。。

逆に一番こういうところが楽しかったなとか、こういうことについて自分は苦労したなというのが何かあれば。

そうですね。サッカーに打ち込める環境があるっていうのはやっぱりブラジルは凄いなと思いました。日本だと練習着とかって自分で用意して持って行ったりとか、ボールも自分で持って行ったりするんですけど、向こうはチームが練習着とかも用意してくれてます。クラブハウスへ行ったらもうユニフォームが用意してあるんで、モチベーションが高い状態で今日も頑張ろうみたいな感じで練習に入れます。サッカーに対する選手に対するもてなしというか。そういうのは日本のアマチュア選手にはなくて、ブラジルならではあって選手もモチベーション高くやれる要因の一つだろうなっていう風には思います。

他に大変だなというか、これは苦労したなみたいなことは?

言葉は苦労しましたね。ミーティングとかあっても正直、何を言ってるか分かんない所が結構ありました。

例えば練習メニューでシュートをダイレクトでうてって言われた時に、何回かシュートうって、それノーゴールだよみたいな感じ言われて、ダイレクトだったみたいなことをその時初めて知るみたいな、最後の方はだいぶ理解できる様になったんですけど、それでも理解しきれてないし、自分に対してこうしてほしいなどチームメイトに伝えられないっていうのがプレーする上で大事じゃないですか。僕はこうしてほしいとか表現がしづらかったんで、その辺はちょっと苦労したかもしれないです。

ちなみにポルトガル語のレベルについてなんですけど。ブラジルに行く前のレベルってどのくらいのレベルだったの?

何も分からないレベルでした。数字の数字1 から 10ぐらいじゃないですかとあと、オブリガードぐらいかな笑。

ブラジルから帰ってきた時のレベルってはどのくらい話せてたの?

何を言ってるかは分かりますし、買い物も自分が買いたいものを買えるぐらいの語彙力にはなってました。これが欲しいですってちゃんと言えるようになってます。言われたものに対して、頭で処理して伝えることはできるようになってました。

よくブラジルっていうと、治安が問題視されるじゃない。実際に行ってどうだった?

治安はどうなんですかね。友達とかにブラジル行ったという話をよくするんですけど、みんなが思っているほど悪くないっていう感じです。でも悪いですっていう感じです。

例えば夜は絶対寮から出るなと言われてたんで、それは必ず守るそれは当たり前です。普通に昼間とかも歩いていても1本路地の裏行くとなんか殺伐としてるというかちょっと怖いなっていう雰囲気もありました。そういうところはまず行かない、危険な行動をしなければ問題ないかなって僕は思いました。お金をくれとか言われましたけど笑、それぐらいです。

守るべきことをしっかり守っていれば危険ではないということだよね?

守るべきことをしっかり守っていればですけど。僕は一回肩を組まれて金をくれと言われたぐらいで、でもそれぐらいじゃないですかね。

特に危険な思いはしていない?

してないです。命に関わるようことは、なかったと思います。

寮生活というのは、クラブによって違うけど大体何人部屋ぐらいだった?

ジャバクアラは最初3人部屋でした。それから移動して4人部屋でした。サンタヒッテンセは結構多かったんですよね。10人部屋ぐらいですね。2段ベッドが4つぐらい置いてあって、1段ベットが2つぐらい置いてありました。イトゥアーノではチームのスタッフの方と僕との二人部屋でした。

サンタヒッテンセが、話の中では色々な面で大変だったみたいだけど、そういうクラブに行くことができたっていうのが逆にプラスになったのかな?

もちろんですね。サンタヒッテンセは結構経験になりました。

やっぱり色々な経験するためにブラジルに行くわけだから。

そうですね。日本では当たり前のことが向こうでは当たり前でないので、そのサンタヒッテンセは寮にトイレが一つしかなくて30人ぐらい暮らしてたんですけど、トイレ1つしかないんですよね。トイレットペーパーは自分で買うじゃないですか。買うとチームメイトが紙を貸して貸して言ってくるんです。で貸すんですよ。

もちろん返ってこないです。でも4ロールあったんですよ、それで練習から帰ってきたら自分の分1個しかなかったっていうのはありました。後はサンタヒッテンセは寮にシャワーがなかったんですよ。シャワーがなくて、グラウンドの控え室みたいなところにシャワーが2つだけあって、それを30人ぐらいでみんなで交代で練習終わりに浴びました。練習後に浴びたら以降は浴びれないです。

昼ぐらいに練習が終わって、グランドが閉まって夜はもうシャワー浴びれないみたいな、日本では経験できないことがありました。

それはそれでよかったってこと?

よかったです。

ちょうどブラジルにいた期間というのが真夏だったよね。気候的にはどうだった?

気温は40何度の日とかもあったんですけど、日本のじめじめした熱さよりかは、向こうの方がカラっとして過ごしやすい。暑いは暑いんですけど、そんなに嫌ではなかった気がします。

東京の夏よりも過ごしやすい?

過ごしやすいです。

半年間ブラジルで生活していた訳だけど、サッカー以外に経験して得ることができたものはあるかな?

日本では当たり前のことではあるが、ブラジルでは当たり前ではない、日本も過去を辿っていくと現在のブラジルみたいな時代があった感じなのかなと思います。昔は日本も不自由な部分があったけれども、どんどん便利になっていってその状況が今のブラジルに近いんじゃないかなと思うんですけど、その原点を知れたことがよかったです。

日本は色んなことが便利で、今日帰ったら食べる御飯があってとか、仕事が色んな種類があって誰でも働ける環境が整っているとか街並みが綺麗とか。ブラジルとかはそうじゃないですから!

便利な所にいるからこそ気付かない、生きるって、こういうことなんだみたいなことを僕はブラジルでは凄く感じた次第ですね。こういう国もあるんだなというか。こういうのがあって、今の日本があるのではないかみたいな。

今の日本も過去は多分、こういうことはあったんだろうなって感じで日本スゲーなって思います。だからちょっとやそっとのことで動じなくなったというか。イレギュラーといっても、ブラジルに比べればっていう風に楽観的に考えられるようになりました。

本当に切羽詰まっても日本で暮らしてる方から見たらそれもやばいじゃん、という所も僕からしたら何とかなるっしょって感じで考えるようになりました。

そうだよね。あっちは日本みたいに何事もスケジュール通りにいかないというか予定通りに事が進まないというのが普通だから。

交通面も含め日本と全然違うわけじゃないですか、電車があるわけじゃないし、そういうのも含めて不便だなと思ったことは何かある?

バスを使ってたんですけども、バスが多すぎて種類がどれがどこに行くのかが分かんないみたいなのがありましたね。一回ジャバクアラ行ってる時に、そのブラジル人の友達がいて、ヒヨ!ショッピングセンター行こうよ、町行こうよ!でバス乗って行こうよ!って近くのバス停行っても、そいつも行き方分からないんですよ。

どのバスに乗ればよいのかそいつも分かんなくて、来るバスの運転手さんにそいつがどこに行くって聞いてまわって。違うバスの運転士さんは次にくるバスに乗れば行けるからって言ってて、次の運転手に聞いたらこれも違く、結局、何とかして行けたんですけどで帰りもどう帰ったらいいか分かんない。

バス停も分かんないんで、それがショッピングセンター降りて、色んな人に聞いて、、ブラジル人ですら分かりづらいバスの種類の多さが不便でした。

それは分かるわ。自分自身もサンパウロで、バスが分かりづらいよね。日本みたいに親切に全部書いてあるわけじゃないし、時間もいつくるかわからないのが普通だよ。

現地の選手またはチームメートとトラブったとか、そういうのってあったかな?

サッカーなんで、試合中に言い合うとかそういうのはありましたけど、生活でトラブったり何か物を盗まれたりとか、そういうのは僕は全然なかったんですね。逆にチームメイトのブラジル人が他のブラジル人に何か携帯盗まれたとか、そういうのを見たことはありましたけど、僕自身はなかったです。

ブラジルという国は、国民性も含めてどういう風に感じた?

いいなと思います。僕がポルトガル語分からない時に、日本だったら日本語分からない人に対して英語とかで歩み寄っていると思うんですよ。でもブラジルだとポルトガル語わかってないのに、ずっとポルトガル語で話しかけてくるんですよね。

これ通じるだろくらいの感じで、向こうはそれを嫌がらないんですよね。通じないから話さない方がいいや、みたいなことはなくて、いつも話しかけてくれるんで、それで少しづつ言葉を覚えていたりとか、どっか遊びに行ったりとか、試合中もコミュニケーションがあったりとかしてたんで、凄い楽観的に楽しく喋ることが多いです。こういったオープンな感じが凄く僕は良かったです。

そうだよね。すごい親しみやすい。移民国家なので、どういう国籍や人種に対しても抵抗ないよね。そういう面では人間関係とかも結構楽しかった?

楽しかったですね。僕は。

言葉というのは学校に行ってるわけじゃないんだけど、やはり日々の中でしつこく色々言われることによって覚えやすかった?

覚えやすかったってのはありますね。最初の頃は圭太君(他の留学生)にも聞いてたんですけど。でも結局はブラジル人から学ぶポルトガル語の方が意味分かってないですけど、あこういうこと言ってるんだろうなっていうのを身振り手振りで教えてくるんで。こういうことかっていうのを自分で解釈できたんで、そっちの方が身について、次第に言ってることが理解できるようになったっていうのはありますね。

ブラジル人のジェスチャーはすごいからね笑。学校に行くというのはもちろん大事かもしれないけど、やはりチームメート達とかと仲良くやって日々の会話をできるだけ分からなくても一緒になって言葉を交わすというのが一番近道なのかな?

と思いますね。ご飯とかもなるべく一人にならずに、ブラジル人のいっぱいいるところの横に行って食べたりとか、そういうので会話に入っていく。そうすると向こうも話しかけてくれるので答えられなくても、オブリガードオブリガードとか言っておけば、向こうも親しみやすいじゃないですか。こっちが歩寄れば、向こうも受け入れてくれて。

サッカーの話に戻るんだけど、自分自身が日本から留学生として来た訳だけど、実際にどう感じた日本とブラジルのサッカーの差とかフィジカル面も含めて。

そうですね。ブラジルのサッカーは縦に速いなっていうイメージです。日本とかヨーロッパとかは横に繋いでつないでつないで組み立てっていう感じで行くんですけど、ブラジルは組み立てもなくはないんですけど、もう縦!縦!縦!って、とにかく縦で速いんでパススピードとか身体能力も高いんで、どんどんゴールに向かって、ディフェンスが嫌がるようなプレーをやってくるようなイメージですかね。

フィジカルはブラジル人は強いですね。日本人よりもあまり体幹トレーニングをやってるイメージがないんですけど、それでも体がしっかりしてるし、思い切りぶつかっても勝てないんで、うまくかわしながらやってました。

ポジションはどこだったの?

ポジションはどちらかというと前ですね。アタッカー、サイドハーフっていうかフォワードトップ下あたりですね。

相手のセンターバックとかガチガチにやりあう感じ?

そうです。

ブラジルの日々のトレーニングの中で指導者というのはどういったところを大事にする?

個人技でプレーするとパス出せって言われます。ブラジルって結構個人技のイメージが強いんですけど、パスありきの個人技っていうところですかね。僕も対峙して気づいたのはここはドリブルで来るだろうって思った時に限ってパス出してきて、これパスで来るだろうと思った時に限ってドリブルで仕掛けてきたりとか、相手の逆をついてくるって言うか。そういう駆け引きがすごい上手だなって思いますね。マリーシアって言葉もありますけど。

あとはブラジルの人は本当にボールを掴む技術が抜群にうまいですね。裸足とかで普段触っているからと思うんですけど、どこに当てたらボールが止まる、ボールをどこに当てたら回転が掛かるとか、そういうのもよく分かってくるような気がします。

オフの過ごし方ってどうしてたの?

イトゥアーノのときはジムに行ってましたね。
それからとアサイー食べに行って、エスフィーファ(小さいピザみたいな食べ物)をたべながらチームメイトと話してましたね。

滞在していた時のお小遣いはどのくらいだったの?

僕半年で多分使ったのは5万もいかなかったと思います。

衣食住が全部あるから月1万のこずかい持っていけばよいわけだ。

全然余裕です。100ドルあれば、水とかも何十円だし、ジュースとかもそんなに高くないし、ご飯付いてるんで、アサイーも数百円なんで全然お金使わないです。

実際に物価とかそんなに高いと感じたわけではないですね。

ブラジルの場合、アンダー15になった時に寮生活に入るよね。そういう面では体の鍛え方とか日本と全然違ってくるよね。日本ってあまりないじゃない。全寮制でも学校の中に寮があるとか。本当にサッカーのプロを育成するっていう全寮制でそれを一つの目的としてやっているって。

あんまりないですね。ブラジルはグラウンドの施設の中に寝るところがあるみたいな。そんな感じの所が多いのでそうですね。学校とかもちょっと違います。

実際に留学から戻ってきて、自分がその向こうで経験して得たことが、今の人生に仕事も含めて大きくプラスになっていることって何かある?

そうですね。僕は一番思うのは、人よりも行動力がついたなっていうのは思いますね。何かにチャレンジすることに対して躊躇がなくなったというか。問題が起きても何とかなるだろうっていう感じでブラジルへ行ってました。今、僕は夢があって、そういう挑戦してるんですけど。

本当にどの分野でもどんどんやってみよう。それを行動に起こせる行動力っていうのはついたかなと思います。

色々な話を聞いていると物事に対する対応能力、あとは人間的にプラス思考に変わったということでいいのかな?

そうですね。

何事に対しても悩まない、とにかくプラスで行こうと、サッカー留学をしているわけだから、もちろんプロを目指すと思うんだけど、最終的には今違う道を歩んでいるわけじゃないですか。

ブラジルに行ったことに対して後悔というのは全然ない?

ないです。ブラジルは本当に行って良かったと常々思っております。

また行くチャンスがあったら行きたい? 次行くとしたらサッカーじゃなくて、どういうものを見たい?

折角トレーナーをやってるので、トレーナーとしてチームに帯同していたりとか、向こうのチームでトレーニングさせてもらったりとか、サッカーのピッチでやっている選手のアップを担当したりとか、そういうのもやってみたいですね。

全員がプロになれるわけじゃないし、プロになるというのは本当に大変なことだと思うんだよね。でも海外にチャレンジしたい、留学したいという若い世代がたくさんいると思うので、そういう人達に対してアドバイスとかブラジルを勧めることができるのかどうか、何かあれば教えて欲しい。

留学しようか迷ってる人は、その親御さんとか周りの人とか応援してもらえる環境があるならば、僕は絶対行くべきだと思いますね。やっぱり色んな話聞いて留学するかどうか迷ったりとか、留学するという決断に至ったりすると思うんですけど、やっぱり行ってみないと結局分からないので。

自分で身をもって体験して、自分の中でどう捉えて、今後プロになれればもちろん、それが一番いいですけど、その後の人生のことを考えてる時に海外行ってたっていう経験はどこに行っても、すごいねとか海外へ行ってたから色んな考え方が出来るようになるんだね。と言われることも結構あるので、自分の視野を広げるためにサッカーも大事なんですけど、それ以外の部分でもこういう世界があるんだなっていうのを知っておく分にも、海外サッカーにチャレンジして情熱を燃やすっていうのはいいことだと言うか是非チャレンジしてもらいたいなと思います。

そう言ってもらえるとサポートしている私たちとしては嬉しい。

何となく行くんじゃなくて、自分の中で色んな決意を掲げて行けば行くほどいい経験になると思います。

期間的にはどうだったらもう少し居たかった?

いたかったですね。本当はもう少しいたかったんですけど。

可能であればワンシーズン(1年)通して向こうにいられるというのがやはりベストなのかね?

そうですね。ワンシーズン居れた方がいいと思います。

季節も味わえるしね。

今度は是非、ブラジルで選手じゃなくて、選手をケアするとかサポートするというチームで研修できればいいね。

ぜひ呼んでください。

ブラジル遠征が再開したら、ぜひ帯同してもらえるようにしたいよね。

お願いします。

最後に他に言いたいことはある?

言いたいことですか?ブラジル行かせていただいてありがとうございました。

対談は1時間にわたって和やかに行われました。

ご協力してくれた椙浦君ありがとうございました!

一番右がルイス・フェリペ・ラモス(現イタリア代表)
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